
極上の結婚情報
ある日、電話をとると、電話工事に来てくれという。
彼は腹が立って、「ウチは工事会社ではありません」自分を受け入れることからすべてが始まるそう言ってガチャンと電話を切ったら、先輩に、「おまえ、わかってないな。そんなことで腹を立ててどうする。いいチャンスだと思って、『ありがとうございます。
さっそく工事会社をご紹介します。電話番号をお知らせください』と言ったらどうだい」どんな機会でも、それを生かして会社と自分を売り込む姿勢を持つことだと言われた。
この話を聞いて、「なるほど。さすが先輩ですね」「自分のまわりの状況は無色なんだよ。
すべては自分次第で、その状況をどう見るかが鍵になるんだ。
会社訪問がつまらないと見るのも、きみ自身であるし、その経験から何かを自分にプラスするかどうかも、きみ次第なのだ」その学生は、「うーん」と腕を組んで考え込んでしまった。
わたしは、こんな言葉を思い出していた。
「男が仕事に就いたら、その仕事が自分になるんだ。つまり、おまえのしていることが即ちおまえ自身なんだ」別に男と限ったわけではあるまい。
人が仕事に就いたら、その人のしていることがその人自身だ、というのは的を射た指摘だと思う。
苦手な中に良さが隠れている自分とは何者か、どういう人聞か。
わからなくなったら、自分のしていること、仕事ぶりを見ればよい。
仕事や状況にどう立ち向かうかで、その人がわかる。
なぜなら、自分をどう見るかで仕事への取り組み方が違ってくるからだ。
会社のリストラクチャリングの影響で、コンピュータの仕事から営業に因された社員がいる。
配転になって半年。
彼は、人と接するのが苦手で話し下手だと思っているので、営業の仕事に身が入らない。
半年たっても「向いていないんですよ、いまの仕事」と悩んでいる。
彼は人柄は地味だが、人の話をよく聞いてじっくり考える面を持っている。
営業というと、よく喋り機転のきく会話ができる人が向いているように思われがちだが、必ずしもそうとは限らない。
むしろ、いまの時代は、相手の話をよく聞いてニ−ズを発見する能力が求められる。
彼の良い面が生きる仕事なのだ。
自分の長所に気づけば、彼はもっと仕事にも力が入るはずである。
自分の良い面を知り、自分を受け入れることからすべてが始まる仕事の場でそれが生かされる喜びを味わうと、その人が生きていく上での支えになる。
だから、自分の良い面に目を向けることができる人は、すすんで人や仕事に働きかけることができる。
前述の学生は、どこが自分の良いところかわかっていない。
仕事を通じて自分の良い面を生かした経験もないので、就職に懐疑的になっているが、何も考えずに一流会社を目指す学生より期待が持てる。
近頃は、余暇を楽しみ、遊ぶことが人生の目的のように考えられている嫌いがあるが、わたしは一面的な見方だと思う。
人間は、仕事を通して社会とのかかわりを持ち、自己を形成していく。
仕事があるから、余暇も楽しくなるのである。
「人間は、仕事があってこそ生きている実感が湧く」仕事を通じて、自分の良い面に気づくにはどうしたらよいだろうか。
苦手だと思うことの中に、自分なりの良さを発見するのも一つの方法である。
わたしは、「話し方の先生」と言われる仕事をしている。
しかし、いまだに話すことが得意だとは思っていない。
広い世間には、わたしよりもはるかに話すことが好きで、上手な人が大勢いる。
わたしは話すのが不得意だと思うから、人のおそらく十倍は努力しているだろうと思う。
「努力する」ことは、わたしは苦にならない。
そして、「努力する」が自分の良い点だと気づいたのも、「話し方」をやり始めてからである。
わたしの母は努力の人で、琴の師匠をしていたが、実によく練習をした。
練習がすぎて喉を痛めて喉頭ガンで亡くなってしまった。
そういう親の息子だから、努力するくせを受け継いでいるのだろう。
話す能力、コミュニケーションのセンスとスキルは、努力すれば必ず伸びる。
その点を保証できるのも、わたしの強みかもしれない。
営業が苦手、人と接するのが不得意と思っている人も、自分の良さがその中に隠れているかもしれない。
苦手だときめつけないで、角度を変えて考えてみたらどうだろう。
自分の持ち味を生かす人間はとかく自分にないものを求めたがるものだ。
「人聞は与えられているものには無頓着で、与えられていないものについて不満を持ちたがる」自分を受け入れることからすべてが始まる自分にないものを無理に取り入れようとすれば、「柄にもない」姿になってその人らしさが失われる。
すぐれたもの、自分にないものにあこがれるのは向上心のあらわれで、良いことである。
それらを吸収しようと努力するのも、自らを伸ばそうとする態度として好ましいことだ。
だがそれらは、あくまで自分の持ち味が土台にあってのことである。
「与えられているものには無頓着」では、自分の持ち味が何であるかも把握できない。
ソフトで慎重な性格の話し手が、力強く大胆な話しぶりの人にひかれて、無理に力んで話したり、思い切った発言をすれば、木に竹をつぐ類のぎくしゃくしたものになる。
その結果、自分の良さまで失われてしまう。
相撲の力士がよく口にする「自分の相撲がとれるように心がけたい」と同様、まず、自分に合った話し方をすることを心がけ、自分らしさを保つこと。
その上で、徐々に他のものも取り入れ、自分の幅を広げるようにしたい。
過小評価も過大評価もせずに、自分の良さに気づくのはなかなか難しい。
平静なとき、自分の良さ、強みを紙に書き出してみてはどうだろうか。
反対に、欠点とか弱みと思っていることも書き出してみる。
自分を過小評価するタイプは、欠点にあげた項目を、良い方向で捉え直してみる。
日本人には、自分を低く評価する人が多く、謙虚なタイプが一般的だ。
必要以上に控え目で、自分の良さを出し切れないのはもったいない話である。
「自分で承知してさえいれば、会社では自信過剰くらいがちょうどよい」大手商社の部長の言葉だが、バランス感覚に富んだ言葉である。
いつも予想通りの反応は返ってこない朝夕きちんとあいさっしてくれない上司のもとでは、若い部下はやる気になれないという話を聞いた。
なぜだろう。
朝、職場で上司に、「おはようございます」とあいさつする。
新聞を読んでいた上司は、わずかに新聞をずらし、隙聞から顔を出して、若い部下は、自分が無視されたように感じて、ひどく傷つく。
気分が落ち込んで、しばらく面白くない状態が続く。
こんなことが毎朝繰り返されるうちに、「上司は自分に好意を持っていないのだ」と思い込み、やる気を失う。
このようなプロセスをたどって、きちんとあいさっしてくれない上司のもとで、若い部自分を受け入れることからすべてが始まる下はやる気を失っていく。
上司にしてみれば、自分ではまったく気づかずに部下のやる気を失わせていることになる。
自分から声をかけるのはコミュニケーションの始まりである。
この点の実践が足りない上司にも問題がある。
しかし、上司のあいさつの仕方ひとつで、気持ちが揺れ動く若い社員のほうも、頼りない。
上司がろくにあいさつを返してくれなかったにしても、そのくらいのことで動揺しない自分を持っていなくてはならない。
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